喘息持ちさんのお酒との上手な付き合い方
お酒は大人の楽しみですよね☆
夜のお酒を楽しみに1日を過ごしている方もいるはずです。
ですが、アルコールは喘息を引き起こしてしまう原因の一つでもありますので、上手に付き合いましょう。
アルコール誘発喘息
日本人の喘息持ちの60%の人が、お酒を飲むことで喘息の症状が悪化してしまうそうです。
お酒を飲むことで、喘息の発作が出たり、ひどくなったりすることを「アルコール誘発喘息」と言います。
原因はアセトアルデヒド
アルコールは、肝臓でまず「アセトアルデヒド」というものに分解されます。
アセトアルデヒドは、人間の身体にとっては毒です。
お酒を飲むと、顔が赤くなったり、気持ち悪くなったり、頭が痛くなったりしますよね?
それはすべて、アセトアルデヒドのせいです。
人間の身体の中には、アセトアルデヒドを分解する酵素があって、この酵素の働きで、害のない酢酸に分解されます。
でも、日本人はアセトアルデヒドを分解する酵素をそこまで持っていません。
ですので、たくさん飲めば分解が追いつかなくなります。
アセトアルデヒドが分解されずに残ると、肥満細胞を刺激します。
刺激された肥満細胞から、アレルギーの原因の「ヒスタミン」が分泌されます。
これによって、喘息の発作が引き起こされてしまうのです。
飲みすぎて息が出来なくなり、そのまま死んでしまうこともあります。(実際に、死亡例があります)
飲みすぎは命取りですから、気をつけてください。
アセトアルデヒド以外にも・・・
アセトアルデヒド以外にも、お酒で喘息を引き起こす原因になる要素はあります。
特にビールです。
ビールはキンキンに冷やして飲むことが多いので、それが原因で喘息の発作を引き起こしてしまうこともあります。
また、麦や酵母もアレルギーの原因となります。
お酒だけではありません
アルコール=お酒と言うイメージが強いかと思いますが、アルコールはケーキや調味料、漬物などにも使われています。
注意してほしいのは、お菓子です。
市販のお菓子にも結構入っているので、喘息持ちのお子さんが知らず知らずのうちに食べてしまって、発作につながることがあります。
表示されていないこともありますので、スポンジ系のお菓子は気をつけておいてください。