アトピー痕の色素沈着を治す3つの方法
アトピーに限ったことではありませんが、皮膚が炎症を起こしていると、色素沈着して、治った後も肌が黒くなっています。
色素沈着しているだけで、肌が汚く見えますから、少しでも早く治したいですよね。
色素沈着は消えるのか?
結論から言うと、ほとんどが消えますが、消えないこともあります。
日焼けと一緒で、綺麗に元に戻ることもありますが、部分的に色素が残ってしみのようになってしまうことがあるのです。
色素沈着が起こる仕組み
皮膚は3層に分かれています。
表面から
表皮(図の肌色の部分)
真皮(図のピンクの部分)
皮下組織(図のまだら模様の部分)
と言うように分かれています。
肌が紫外線や、炎症によってダメージを受けると、表皮と真皮の境目にある細胞から、黒ずみの原因となる「メラニン」という色素が出ます。
このメラニンが、表皮にしみこむので、肌が黒く見えます。
これが日焼けや色素沈着です。
ですが、人間の皮膚は常に新しく作られていて、表面に上がってきた皮膚は、そのうち垢として剥がれ落ちます。
この皮膚の入れ替わりのことを「ターンオーバー」と言います。
ターンオーバーで、メラニン色素で黒くなった皮膚が剥がれ落ちることで、元の色に戻るんです。
なぜしみが出来るのか?
基本的にメラニンは表皮側にしみこみますが、真皮側にしみこんでしまうことがあります。
表皮と真皮の間には「基底膜」という膜(図のピンクの点線部分)があって、これで表皮と真皮が仕切られているのですが、この膜が破れてしまうことがあるんです。
敗れていると、メラニンが真皮側にしみこんでしまいます。
真皮側の肌は、ターンオーバーしないので、黒くなった肌が入れ替わることはなく、しみとなります。
歳を取るとしみが出来やすくなるのは、基底膜が敗れている部分が増えるからです。
基底膜が破れて出来たしみを消すには、美容外科に行ってレーザー治療をしなければなしません。
身体の中から色素沈着を治すには
1.規則正しい生活をする
生活リズムが狂っているのも、肌のターンオーバーが乱れる原因でもあります。
22時までには寝るようにしてください。
22時から2時の間に、ターンオーバーを促すホルモンが出るので、この間はきちんと睡眠をとるようにすると良いですよ。
2.L-システインとビタミンCを取る
L-システインは色素沈着に効果があると知られている成分です。
肌を黒くするメラニンを出来にくくしたり、代謝を良くして、メラニンで黒くなってしまった肌が、普通よりも早く入れ替わるようにする効果があります。
ビタミンCと一緒にとると、さらに効果があります。
L-システインは、サプリで摂るのですが、普通のサプリには添加物がたくさん入っています。
(添加物はアトピーの原因となるので、できるだけ避けた方がいいんです)
ナウフーズのL-システインというサプリが、添加物が少ないのでおすすめです。
ただし、粒が大きいので、タブレットカッターで割って飲んだ方が良いですよ^^;
ビタミンCは、顆粒タイプのものがおすすめです。
色素沈着を身体の外から治すには
美白用の化粧品を使ってスキンケアをすると、通常よりも早く元に戻ります。
ただし、美白用の化粧品によく使われている「ハイドロキノン」という成分は、アトピーの肌には刺激が強すぎるので、避けた方が良いです。
アトピー肌は、普通の肌と比べて炎症を起こしやすく、炎症を起こすと、一緒にメラニン色素も作られてしまうので、美白成分が効きにくくなっています。
そのため、炎症をしずめながら、美白成分をしみこませてくれるクリームなどを使わないと、あまり意味がありません。
おすすめなのは、サエルという化粧品のクリームです。
サエルの中に入っている成分は、
- 肌を外からの刺激から守る役割
- 保湿しながら、炎症を抑える役割
- 美白成分を、肌の奥まで届ける役割
をしますので、色素沈着を治すのにぴったりなんです。
敏感肌専門のブランドから出ている美白化粧品なので、しみません。
他にも色々色素沈着に効く化粧品はありますが、炎症を鎮めたり、外からの刺激から守ってくれるような成分は入っていないものがほとんどです。
そういったものを塗ることで、逆に肌の刺激になってしまうことがあるので、サエルがいいのではないかと思います。
片方だけでは、限界があり、完全に綺麗にするまでものすごく時間がかかってしまったり、綺麗になりかけた所でまた炎症が起きて、色素沈着してしまうことがあります。
早く綺麗な肌にするには、身体の中と外から同時にケアをすることは、欠かせません。